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ピルについてのよくあるご質問

  • A1.避妊目的に使われる「低用量経口避妊薬」と月経困難症や子宮内膜症治療目的に使用する「低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬」は基本的に同じような構成成分で出来ているので、同じような働きをします。ホルモン中枢に働きかけ排卵や子宮内膜が増えるのを抑え、子宮頚管粘液を減らす働きがあることから、「避妊」にも「月経痛対策」にも効果を発揮します。
    保険適応の製剤が「避妊目的」ではないために、そのような記載がされていたのかもしれません。
  • A2.飲み忘れ、下痢が続いたなどがあった場合などは妊娠の可能性がありますので、妊娠反応検査薬(市販のものでも可能)で検査して下さい。
    検査が陰性であれば、問題ありません。
    ホルモン剤の効果で子宮内膜組織が薄くなるため、休薬中に時々消退出血(月経のような反応)がみられなくなることがありますが、異常反応ではありません。
  • A3.内服初期には気持ちが悪くなる副作用がしばしば見られますが、一般的には服用を続けていれば落ち着きます。
    内服後2時間で血中濃度が最高になることから、内服時間を寝る前にしておく、吐き気止めを併用するなどを検討してみてはいかがでしょうか。
    なお、ガイドラインでは3時間以内に嘔吐した場合は、薬の効果が落ちるので再度内服することが勧められています。
  • A4.基本的に併用してはいけない薬・サプリメントはありません。
    ただし、併用する薬やサプリメントの種類(抗てんかん薬の一部や向精神薬の一部など)によっては、低用量ピルの効果が強くなったり弱まることがあります。また、併用薬の効果が減ったり増えたりすることもあります。その場合も、ピル内服を中止する必要はありません。
    ピルの作用を弱める薬を併用した場合、途中で不正出血がおこることがあります。
    抗結核薬のリファンピシンは避妊効果が落ちる場合がありますので他の避妊方法を併用した方がよいでしょう。
    併用薬がある場合は、ピル処方時に相談してください。
  • A5.血栓症の症状を疑う指標としてACHESがあります。
    A:激しい腹痛
    C:激しい胸痛・呼吸困難・押しつぶされるような痛み
    H:激しい頭痛
    E:見えにくい所がある・視野が狭くなる・舌のもつれ・失神・けいれん・意識障害
    S:下肢の強い痛み ふくらはぎの痛み・むくみ、握ると痛い・赤くなっている

    血栓症の初発症状で多いのは下肢静脈血栓なので、血栓が出来た側の足の静脈に沿った腫れ、熱感、皮膚の発赤、立位歩行時に生じる痛みには注意が必要です。疑わしいときは、血液検査でDダイマーを計測します。
    S以外のACHEの強い症状の時は、緊急を要する場合があるため、すぐに救急外来を受診し、低用量ピルを内服している旨を伝えてください。
  • A6.血栓症の症状を疑う指標としてACHESがあります。
    A:激しい腹痛
    C:激しい胸痛・呼吸困難・押しつぶされるような痛み
    H:激しい頭痛
    E:見えにくい所がある・視野が狭くなる・舌のもつれ・失神・けいれん・意識障害
    S:下肢の強い痛み ふくらはぎの痛み・むくみ、握ると痛い・赤くなっている

    血栓症の初発症状で多いのは下肢静脈血栓なので、血栓が出来た側の足の静脈に沿った腫れ、熱感、皮膚の発赤、立位歩行時に生じる痛みには注意が必要です。疑わしいときは、血液検査でDダイマーを計測します。
    S以外のACHEの強い症状の時は、緊急を要する場合があるため、すぐに救急外来を受診し、低用量ピルを内服している旨を伝えてください。
  • A7.妊娠の可能性がある場合は妊娠の確認をしてください。妊娠がなければ内服は継続していてください。
    これまでに、異常出血をきたす子宮の病気(子宮頸がんや子宮筋腫、子宮内膜ポリープなど)の検査をしたことがなければ検査をしておきましょう。
    内服開始後半年以内は、不正出血がみられることがよくあります。(1周期目35%、2周期目25%、3周期目19%の人に不正出血がありました)
    なお、飲み忘れや飲む時間のずれ、嘔吐、下痢があった場合も不正出血の原因となります。
    次の休薬(あるいは偽薬)を過ぎても出血が続く場合は受診してください。
  • A8.1錠忘れた場合、飲み忘れた分をなるべく早く内服し、当日分はいつもの時間に内服(1日に2錠内服することになる)し、その後はスケジュール通りに内服継続します。(避妊効果は続いています)
    2錠以上忘れた場合、飲み忘れた直近の分を1錠なるべく早く内服し、当日分はいつもの時間に内服(1日に2錠内服することになる)し、その後はスケジュール通りに内服継続します。
    2錠以上内服を忘れた場合、避妊効果が落ちるため、内服再開後7錠以上連続して内服できるまで正しくコンドームを使用するか、性行為を避けましょう。
    2錠以上内服を忘れたのがシートの1列目(休薬後の1週目)で、直前5日以内に性行為があったり、その後まだ7日連続内服できてない時のコンドームのない性行為は緊急避妊の検討が必要です。
  • A9.1錠忘れた場合、飲み忘れた分をなるべく早く内服し、当日分はいつもの時間に内服(1日に2錠内服することになる)し、その後はスケジュール通りに内服継続します。(避妊効果は続いています)
    2錠以上忘れた場合、飲み忘れた直近の分を1錠なるべく早く内服し、当日分はいつもの時間に内服(1日に2錠内服することになる)し、その後はスケジュール通りに内服継続します。
    2錠以上内服を忘れた場合、避妊効果が落ちるため、内服再開後7錠以上連続して内服できるまで正しくコンドームを使用するか、性行為を避けましょう。
    2錠以上内服を忘れたのがシートの1列目(休薬後の1週目)で、直前5日以内に性行為があったり、その後まだ7日連続内服できてない時のコンドームのない性行為は緊急避妊の検討が必要です。
  • A10.開始が遅れると避妊効果が落ちます(A8.9参照)。受診できるクリニックで速やかに処方してもらってください。
  • A11.何時間経ったら避妊効果が落ちるという確かな証拠はありませんが、ガイドラインでは内服後3時間以内に嘔吐下痢があった場合は、速やかに再内服するか、
    24時間以上嘔吐下痢が続いている場合は、いったん内服を中止して、回復後にA8.9で示したような対策をすることが勧められています。
    避妊は関係ない場合、そのまま続けていても問題ありませんが、不正出血の原因にはなります。
  • A12.SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)に罹患して、重症や呼吸症状を伴う場合は低用量ピル内服を中止、
    軽症の場合は継続してもよいが、エストロゲン剤以外の方法も検討が勧められています。
    低用量ピル内服中のコロナワクチン接種は問題ありません。
  • A13.ピル内服中の脱毛についての合併症について医学的な根拠は出されていません。
    多毛が問題になる「多嚢胞性卵巣症候群」の患者さんに対し、”レーザー脱毛単独よりピル内服併用の方が効果が高い”といった海外の論文があります。
    一般的にピル内服中の脱毛は問題ないものと思われます。
  • A14.連続内服中は、予定した時期以外に不正出血がみられることがしばしばあります。(A7参照)
    1シート以上続けている時の不正出血は、少量で困らなければ予定している休薬まで続けてもよいですが、出血が続き支障がある場合は決められた休薬日数を先に休薬してもかまいません。
    連続内服期間が長くなると不正出血の回数も減りますが、なかなか減らない場合は、ピルの種類を変更する場合もあります。
  • A15.ガイドラインでは手術時の長期不動状態が血栓症リスクを上げることから、45分を超える手術を受ける際は、少なくとも4週間前から内服を中止することになっています。
    再開は、不動状態が解除されてから開始してください。
    ただし、4週間以上休薬してから再開した場合、血栓症のリスクが数か月間上がります。可能なら、それまでに再開してください。
    歯科治療に関しては、全身麻酔を併用するような大きな処置以外では、血栓症リスクを理由として中止する必要はありません。処置そのものへの影響を考えての場合は担当歯科医師に相談してください。
  • A16.ガイドラインでは手術時の長期不動状態が血栓症リスクを上げることから、45分を超える手術を受ける際は、少なくとも4週間前から内服を中止することになっています。
    再開は、不動状態が解除されてから開始してください。
    ただし、4週間以上休薬してから再開した場合、血栓症のリスクが数か月間上がります。可能なら、それまでに再開してください。
    歯科治療に関しては、全身麻酔を併用するような大きな処置以外では、血栓症リスクを理由として中止する必要はありません。処置そのものへの影響を考えての場合は担当歯科医師に相談してください。
  • A17.海外の長期低用量ピル内服女性での調査結果では、低用量ピル内服歴の有無で、妊娠率に差がないことがわかっています。
    それよりも、妊娠希望時の年齢や喫煙の方が影響が大きいようです。
  • A18.低用量ピル内服中止後、月経の再開は、1か月以内:2~3割、3か月以内:9割というデータがあります。
    妊娠希望になってからピル内服をやめればよいでしょう。
  • A19.普段低用量ピルを内服している人は偽薬あるいは休薬することで月経(消退出血)を起こさせています。
    偽薬あるいは休薬のタイミングを前後にずらすことで、月経のタイミングを調整することができます。
    ただし、3相性ピル(トリキュラー、ラベルフィーユ)を内服中の人が月経を遅らせる場合、3相目の薬を内服延長(他のシートのものを内服)させるか中用量ピルを3相目に続けて内服させる必要があります。