「赤ちゃんがほしい」と思っていても、なかなか妊娠できず悩んでいる人もいるでしょう。
医学的には、生殖年齢に達した男女が妊娠を希望し、避妊せずに継続的に性交渉を行っているにもかかわらず、1年たっても妊娠しない場合に「不妊」と定義づけられます。

不妊の原因について

女性の不妊の原因は、ホルモンバランスや精神的ストレスからくる排卵障害、子宮内膜症による着床障害など、さまざまな理由が考えらえますが、不妊検査をしてみると異常が見当たらないことも少なくありません。そうしたケースで最初に行われるのが「タイミング療法」で、いわば不妊治療の基本です。排卵のタイミングに合わせて性交渉を行うことで自然妊娠を促すもので、これで妊娠できたという人も多いのです。

タイミング療法について

卵巣には卵胞という袋に包まれた卵子がつまっていて、初経を迎えると毎月1個ずつ排卵されます。排卵された卵子が卵管に取り込まれ、精子と出会うと受精し、細胞分裂を繰り返しながら子宮に移動します。そして、この受精卵が子宮内膜に着床すると妊娠します。

卵管に取り込まれた卵子が生きているのは排卵から24時間程度なので、妊娠の確率を高めるためには、排卵が起きたときにはすでに卵管に精子がいる必要があります。卵子と異なり、精子の寿命は2週間程度と長いので、排卵日の少し前に性交渉を行うと、妊娠しやすくなります。
タイミング療法を行う場合、クリニックなどでは超音波を使って卵胞の大きさを見たり、頸管粘液を調べたりして排卵日を特定しますが、月経周期から自分で排卵日の予測を立てることも可能です。その目安となるのが基礎体温です。

ホルモンの働きによって、女性の基礎体温は「低温期」「高温期」があります。排卵後、黄体ホルモンが分泌されて基礎体温が上がります。妊娠すると体温は上がったままになりますが、妊娠しないと黄体ホルモンの分泌が少なくなり、体温が下がり始めます。妊娠しやすいのは高温期になる前の4~5日間で、排卵日が近づくと精子が子宮に入りやすくなるようにオリモノにも変化があらわれます。オリモノの量が増え、粘液っぽい状態になってきたときが、妊娠しやすいタイミングです。

妊娠の確率を上げるためには、基礎体温やオリモノの状態などから排卵日の予測をたて、妊娠しやすい時期に性交渉を持つことが大切です。そのためにも普段から自分の体をよく知るようにしましょう。

妊娠の判定

妊娠すると、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンが急激に増加します。医療機関では、このhCGホルモンが尿のなかにどれくらい含まれているかによって妊娠の判定を行っています。市販の妊娠検査薬の判定方法も同じで、おおむね妊娠3週目から判定できるようになっています。月経予定日頃から使用できるので、自分で確認してみるといいでしょう。

当院ではタイミング療法、妊娠検査についてのご相談を承っておりますので、お気軽にご来診ください。