診療理念

私が医療を行う上で基本的な願いは、「年齢、性別にかかわらず全ての人が『性的に健康』である」ということで、その為に必要な医療的なお手伝いをするためにこのクリニックを作りました。
ここでいう「性的に健康」な状態とは、WHOの「性の健康と性の権利に関する仮定義(2002年)」 を受け、2005年性の健康世界学会(World Association for Sexual Health :WAS)で採択確認された「性の健康と性の権利宣言」 を意味しています。
その内容は

  1. すべての人々の「性の権利」を認識し、促進し、保証し、保護する
  2. ジェンダーの平等を促進させる
  3. あらゆる形態の性暴力および性的虐待を排除する
  4. セクシュアリティに関する包括的な情報や教育を広く提供する
  5. 生殖に関する健康(リプロダクティブ・ヘルス)のプログラムの中心的課題は「性の健康」である、という認識を確立する
  6. HIV/AIDSや他の性感染症(STI)の蔓延を阻止し、状況を改善する
  7. 性に関する悩み、性機能不全、性障害の存在を認識し、それらに取り組み、治療する
  8. 性の喜びは幸福(well-being)の一要素であるという認識を確立する

の8項目で、性にかかわる様々な事柄を含んでいます。

性感染症の治療や妊娠に関わる事柄は、患者さんの背景には常に他人(多くは異性)が関わります。目の前にいる患者さんのみならず、その関係性や生活背景にも思いをはせることでようやく解決できることも多いと思います。
産婦人科というと出産のイメージがありますが、それ以外にも月経のトラブル、子宮筋腫などの腫瘍、また若い世代で増えている子宮頸がんなど、女性の一生の質を左右する様々な病気を扱っています。
出産年齢を卒業しても現代女性の平均余命から考えてもまだ半分の人生が残されています。その人生を有意義に健康に生活していただくために、更年期や老年期に特有の健康問題の診療も力を入れていきます。
また、ジェンダー・セクシュアリティーは、その人らしく生きていくために重要です。これまでの勤務地で性別違和を感じる方々の様々な医療支援を行ってきました。この点についてはまだまだ社会が変わらなければ解決できないことも多いですが、婦人科医として関われることでお手伝いをさせていただきます。
本来は、性別にかかわらず全ての方々にその人らしい人生を送れるよう応援したい気持ちで医療に取り組んでいますが、産婦人科医という専門性を生かすため、女性を応援するといった形でその背景にいる多くの方々も含め性的に健康でいられるよう応援したいと思います。

院長 ごあいさつ

自分らしい人生を歩むことの
お手伝いをしたいと思います。

蒼い空と群青の海。穏やかな海には大小の島々が浮かび、その間を多くの船が行き交う私の故郷、瀬戸の風景です。目を閉じ、打ち寄せる波の音を聞いていると、心を優しく包み込み、悩みや心の傷を癒してくれそうです。
そんな、瀬戸の海は、航海の難所としても知られ、多くの灯台が船の安全を守っています。ある時は、海中に潜む暗礁を知らせ、ある時は、行くべき道を知らせ、そして、進むべき港を知らせてくれます。

人生は、航海のようなもの。穏やかな道のりだけではないでしょう。瀬戸の海で船の安全を見守る灯台のような存在になれるようこのクリニックを創りました。
婦人科医という立場で出来る様々な医療的な応援を行うつもりです。性やジェンダーにかかわる問題はなかなか相談しづらいものですが、気楽に相談に来ていただくことで、少しでも心や体が楽になり、自分らしい人生を歩むことのお手伝いをしたいと思います。

院長丸橋 和子

  • 略歴

  • 1992年 香川医科大学(現香川大学)卒業
  • 1992年 代々木病院初期研修にて内科、小児科、麻酔科研修
  • 1994年 立川相互病院産婦人科
  • 2015年 渋谷文化村通りレディスクリニック院長
  • 2003年~ 立川相互病院ティーンズセクシャルヘルスプロジェクトチームスタッフドクター
  • 2013年~ 女性の安全と健康のための支援教育センター
  • 性暴力被害支援看護職(SANE)養成講座講師
  • 資格

  • ● 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
  • ● 日本性感染症学会 認定医
  • ● 日本女性医学学会専門医
  • ● 母体保護法指定医師
  • 所属学会

  • ● 日本産科婦人科学会
  • ● 日本性感染症学会
  • ● 日本女性医学会
  • ● 日本女性骨盤底医学会
  • ● 日本女性心身医学会
  • ● 日本性科学会
  • ● GID(性同一性障害)学会